ヤクシマラン〜屋久島の里山に咲く原始的なラン〜
和名 | ヤクシマラン |
学名 | Apostasia wallichii var. nipponica |
科名 | ラン科(Orchidaceae) |
観測日 | 2020年5月28日+6月8,22日+7月1日 |
観測標高 | 盗掘防止のため未発表 |
一番最初は、ガイド仲間と遊びに行った帰り際に見つけたランでした。
その時は、まだ1週間はかかるな…と思ったのですが、蓋を開ければ実にひと月以上待ちました…。
長かった…。それだけに、開花を見ることができた時は、本当に嬉しかったです。
足繁く通った甲斐がありました。梅雨の時期なので、蚊とヤマビルのオンパレードですからね…。
暑いのが嫌いなので、そこに半袖半ズボン…。アホです(笑)
せっかくひと月以上にわたり通ったので、時間軸を交えた写真も載せますね。
最後には、ヒメハルゼミの大合唱の下、静かに咲くヤクシマランの動画も載せていますので、そちらもお楽しみ下さい。
思った以上に森の中が暗かったので、動画の画質がイマイチなのが残念ですが大事なのはヤクシマランが咲くその環境を届けることなのでOKとさせてもらいます(笑)
6月8日
6月22日
ヤクシマランが原始的なランと呼ばれる理由
いよいよ開花の写真をと思いましたが、もう少しヤクシマランの興味ぶかいところに触れようと思いました。
実はこのラン、非常に原始的なランのようです。
以前は、ランとしては新しいという話も出ていたのですが、ゲノム解析が行われてどうもヤクシマランはランの祖先種らしいということが分かって来ました。
葉は確かに小さな小さなラン(全高で4〜5cmくらい)という感じなのですが、花はランらしさがありません。
特にラン「らしくない」特徴が、花の唇弁やずい柱がしっかりと分化されてないのです。
どの部分の話をしているの?ってなった人は、普通にランの花を見て最も目が惹かれる場所ですと言っても間違いではないでしょう。
実際に、花粉媒介者の昆虫たちはそこに引き寄せられる訳ですしね♪
植物好きの間ではたまらないランなのです。
ではお待たせ致しました。早速咲いた花を見てみましょう。
7月1日
7月1日(別株)
いかがでしたか?
今年はコロナのせいでツアーが全く無かったので、じっくりと植物を見に行く時間がとれたのはありがたいことでした。