ウスキムヨウラン〜屋久島の里山に咲く菌従属栄養植物〜
和名 | ウスキムヨウラン |
学名 | Lecanorchis kiusiana |
科名 | ラン科(Orchidaceae) |
観測日 | 2020.5.15 |
観測標高 | 盗掘防止のため未発表 |
中には、「あれ?似たようなの前に紹介しなかった??」と思った方もいるかもしれません。
流石です!鋭い!
以前にキバナウスキムヨウランというのを紹介してあります。
私がしくじったのは、より華がある「キバナ…」の方をアップしてしまったことです…。
地味と言われてもしょうがない…。
開き直って言わせてもらえば、ムヨウランの仲間はみんなこんなものです。
たまに華があるのもいますが、ほとんどは茶色っぽくて、線が細かったり、地面からチョコッと頭をもたげているだけだったり。
でも、本当に貴重な植物たちです。
植物だけで生きて行けるタイプではないので、育つ環境とそこに生息する菌などと密接に関係しているため、保護も環境丸ごとじゃないとダメなんです。
森を分断するような途を作ったりして、風通しが良くなったりしただけでも菌やランたちは居なくなってしまうことがあるくらい繊細なのです。
今回はあまり上手く写真が撮れなかったので、たくさんお見せすることができないのですが、またいつかシーズンに出逢ったら追加でアップしようと思います。
人の来ない、里山で静かに咲いて、静かにその生を全うしていく菌従属栄養植物となるランの紹介でした。