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アラスカ・カヤック旅【Misty Fjords National Monument】Day3

いよいよ5日間のキャンプも折り返しとなる3日目。

毎日がドキドキ、ワクワクの連続、そして生きていることを実感する毎日がつづく。

 

New Eddystone Rockを巡り、Rudyerd Bayに戻って、Punchbowl Coveと呼ばれる最も美しく、そして恐ろしいキャンプ地に泊まる

 

2日目の夜に利用させてもらったテン場とShelterを水面のカヤックから振り返ってみた写真

 

朝が来た。しかも無事に…。

よ~し、今日も漕ぐぞ~。

どんな景色が待っていてくれるのだろうか?楽しみだ。

水面にカヤックを浮かべ、静かに漕ぎ始める。

振り返ると昨日使ったshelterがある。

それにしても、目立たない…。

見つけるのに苦労するはずだ。

なにせ何の目印も無いのだから。

 


 

2日目の晩に利用したシェルターのアップ画像

 

ちなみに、コレが「シェルター」の近景です。

屋根なんかは、昔の日本がそうであったようにスギの仲間の板を使って、屋根瓦としている。

周りの木々も立派で、とても気持ちのよい場所だった。

写真向かって右の森の中に平地があり、結局そこにテントを張りました。

地面も柔らかく、快適でしたよ。

 


 

岸をゆっくりと歩くブラックベアーの写真

 

実は前日夕方に、いかにもクマに出会えそうな場所を見つけていた。

夜が明けたら、まずここに来てみようと決めていたのだ。

そして、静かにゆっくりと岸に近づくとナントいるではないか!?

初のブラックベアーだ!やった!

予想が的中した。

向こうもこちらに気付いたが、ゆっくりと岸沿いを歩いている。

艇から下りて、カメラを構える。

静かだが、ブラックベアーの足取りは速く、再び艇に乗り込みついて行く。

あ~、ブラックベアーと一緒にいるんだ…

「感無量」。なんとぴったりの表現なんだろうか。

ブラックベアーが森に消えるまでず~と見守っていた。

素晴らしい1日の始まりだ。

さぁ、次の出逢いは何かなぁ~。ワクワクするな~。

 

 

 


 

屋久島にある天忠石に似た岩が、海の中から飛び出ていて、それが豆粒ほどに見えている風景写真

 

昨日は荒れ狂っていた運河も、今日は鏡のような静けさだ。

写真中央から右の方に目を移すと、遠くに小さく尖った岩のようなものが見えないですか?

まずはそこが最初の上陸ポイントです。

そうです、これだけ小さく見えると言うことは果てしなく遠いのです。

でも、屋久島にある太忠岳の天柱石に似たこの岩になんとしても行きたかったので、頑張ってみることにしました。

そこから左に行くといくつかの島々があるので、もちろんそちらにも行く予定です(笑)

あとは、風が出ないことを祈って漕いで行くのみです!出発だ~!!

 


 

カヤックの上で偶然に遭遇したオルカ(シャチ)の写真

 

うひょひょ~!オルカ(Orcinus Orca)の登場です。

どうやらメスのオルカの群れのようです。

オスは背びれがもっと大きいのですぐ区別がつきます。

小魚の群れを追い求めて泳いでいる野でしょうか…。

まるで360℃のモグラたたきをしているようで、どこから水面に上がってくるのか全く見当つきません。

だから、カヤックの上でキョロキョロあたりを見回します。

すると、静かにオルカが水面に現れます。

さすがに、オルカと一緒にカヤックを漕いだのは初めてで感動の連続です。

今日は本当にツイているぞ!

 


 

遠くから見た太忠岳に見えた岩は、全体に木々が生えた小さな小さな島だったということが分かる写真

 

どうですか?アラスカ版の天柱石。

木々が育っている辺りは違いますが、高さも大きさも似たような感じでしたよ。

干潮時間帯だったので、上陸にはぴったり。

満潮だと上陸は無理ですぞ。

ここでおいしいサンドイッチを作ってお昼にしましょう。

さすがに、おなかぺこぺこです(笑)

ここは、この辺りでも地層的に新しく、比較的新しい年代に隆起したようです。

名前も、New Eddystone Rockと名付けられています。

 


 

New Eddystone Rockから少し離れた場所に浮かぶ小さな島々に、たくさんのアザラシが大集結している写真

 

New Eddystone Rock から見えるNew Eddystone Islandsへ向かう。

小さな島々が浮かぶように点在するのだが、その上にはアザラシ君達が休憩しているではないですか。

水の中ではあれだけ好奇心が強いアザラシ君達も、陸上では非常に臆病です。

大半は、こちらに気付くなり水中へ這いながらダイブ。ドボンッ。

でも、こちらをチラチラ見るのは忘れません。

何頭かはいつでもダイブ出来る状態で様子を見ながらこちらを伺っています。

何とも愛らしいではないですか。

決して見た目はそんなに可愛くは無いと思うのですが、仕草がとても可愛いのですよね。

波に揺られながらこちらを覗き見る姿にどれだけ癒されたことか…。

 


 

Punchbowl Coveと呼ばれる美しい場所に張ったテントとその周辺の森の写真

 

New Eddystone Islandsを巡り、再びRudyerd Bayに戻ってきた。

いよいよ最後の晩を迎えるべくPunchbowl Coveという所に漕ぎ入った。

フィヨルド地形に何度も何度も息を飲み、深呼吸したものだ。

ここはRudyerd Coveの中でもとびきり良い場所だよとカヤックをレンタルしたツアー会社の人に言われた。

確かにその通りだった。カヤックを奥まで漕ぎ、いよいよテント場を探す。

辺りはクマが食べた草だらけ。

所どころに糞があり、写真のテントの横にはクマが掘った穴があった…。

危険な香りがする。

でも、ここにしか平地が無いのだ。今から次のスポットを探す時間は無い。

とりあえず、辺り一帯に音を響かせ、歩き回って存在を彼らに知らせに行った。

 


 

熊対策されたfood container(食料保存容器)と身の回り品を地面に広げてみた写真

 

歩き回ってみると、いかにクマのテリトリーであるかを痛感した。

あの森の雰囲気、一生忘れることはないだろう。

私の奥さんの頬には、自然と涙がこぼれていました。まばたきもせずに…。

相当怖かったのでしょう。なにせ、私も怖いと思いましたから…。

でも私は安心しました。

きちんと危険を感じられるというのもまた大事な能力だと思ったからです。

そして、彼女はそれをきちんと持っていた。

気を落ち着かせ、ここで寝る覚悟を決めた。

残念ながら火を焚くような乾いた木は無い。

とりあえず、晩ご飯でも作ろう。

写真(上)が私たちの食材関係だ。

写真中央にある2つの筒が、food containerと呼ばれ、クマが見つけても開けられないような形状・構造になっている食料入れだ。

クマの多いところでは、必要不可欠だ。

これもレンタルしてもらえ、入りきらないものは防水バッグに入れて密閉した。

 


 

そして太陽の上がっている長い長い昼間は終わり、しずかな闇夜にと包まれていった…。

 

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