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雨が降ったので龍良山の照葉樹林を見ようと思い立ち行って来た

 

雨が降ったから急に龍良山の照葉樹林を見たくなった

元々はこの日はシーカヤックの予定でした。

ですが、お昼くらいまで天気が崩れる予報で、当日朝の判断で決めることになっていましたが、やはり翌日への延期となりました。

私は日程に余裕があるので、むしろ天気の良い日にやってくれた方が助かりました。

 

天気予報を見ていても昼くらいには止みそうな感じ。

せっかく早く起きたので、近くにある対馬観光物産協会にある展示コーナーでまずは対馬の全体的なお勉強をしようと思い、宿である「島びより」さんから歩いていきました。

ものの5分くらいであっという間に到着。

そして、なんとそこでツアー中の対馬里山繋営塾・川口さんと遭遇😆

すごい偶然です!

呑気に展示をマジマジと見ている私とは違い、オーラを保って案内されてました😊

 

小一時間ほど色々と見てから、いよいよ龍良山(たてらさん)に向けて出発。

目的地に近づいて行くものの、見える景色はスギやヒノキの人工林ばかり…。

あれれ?何か間違えているのか??となりつつも、車を走らせて行きます。

龍良山に向かう途中の車道からみた人工林

 

龍良山麓自然公園センターの駐車場に車を止めて登山口を探します。

ビジターセンターに引っ張られて、展望所まで散策。

そこで、何かの糞を見つけました?

イタチやテンにしては大きすぎるし…。

もしかしてツシマヤマネコか!?と夢を膨らませていたが、確認してもらった所本当にツシマヤマネコのものらしい。

ニアミスだったか!!!

ちなみに、対馬でガイドをしているあもちゃんから聞いたのですが、新しいフンだと磯臭い香りがするそうです😂

匂い嗅いでみれば良かった〜。

ツシマヤマネコのうんち??

 

ちなみに、展望所からの展望は…。

まぁ、徒歩数分なのでヨシとしましょう。

 

雨に誘われて突然やってきたので、あまり細かく調べずにやって来てしまいました。

まぁ、調べすぎても面白くないので、いづれにしても事細かに調べるつもりもありませんでしたがね。

林道らしき所の脇に看板を発見。

どうやらここから林道を上がって行って良さそうな雰囲気です。

車での道中、お店を探しているうちにお店を全く見なくなり、そしてお弁当なしで到着してしまいました😂

まぁ、一食くらいは抜いても大丈夫でしょう。

皆さんはお弁当を街中でサクッと買ってから行ってくださいね。

私も途中でお菓子くらい食べたいなぁ〜って思いましたから。

龍良山の解説看板

 

林道を歩いているすぐ脇に大きなスダジイがありました。

ちょっとワクワクしてきます。

スダジイの板根

 

砂利の林道を500-600mほど歩くと看板が出てきて、ホッと一安心。

さぁ、いよいよ龍良山を登らせてもらいます✨️

龍良山登山口の案内板

 

龍良山というよりは、メインは龍良山に広がる照葉樹林。

対馬では照葉樹林がどんな形態で育っているのか興味津々です。

龍良山の照葉樹林

 

それにしても、前半はスダジイの巨木が圧倒的に目立ちます。

 

登りは超絶ゆっくりです。

あっちこっち見ながら、キョロキョロウロウロ😁

すると、向こうの方に真っ赤な鳥居が見えます。

足を運んで見ると、裏八丁角(うらはっちょうかく)と呼ばれる石積みの結界がありました。

「裏」があるので、当然ですが南面には八丁角があります。

つまり、龍良山山頂とその南面と北面にそれぞれ結界を張るための石積みがなされたようです。

オソロシドコロ(畏ろしどころ)と呼ばれ、ご神山の結界なのでむしろ神様に守られたエリアですね。

鳥居は近年新しくなったのか、とても綺麗で目立ったおかげで、見逃さずにすみました。

龍良山の北麓にある裏八丁角

 

しかし、本当に巨木が多いです。

さすが長い年月にわたり、神域として守られてきた森だと思いました。

あ、みなさん私が雨の日に来たいと思った理由分かりますか?

これはどの森もそうですが、雨の後だと全ての葉や幹が濡れて森の輪郭がハッキリとするのです。

葉が濡れてキラキラ✨️とするのはもちろんですが、それ以上に幹の輪郭が森の中でとてもハッキリと浮かび上がるのが私のお気に入りポイントです😊💕

この日は更に登山を始める直前に雨が止んだので、更に最高の状態でした。

みなさんも是非雨の日や雨の直後に足を運んでみてください。

龍良山に広がる照葉樹林の原生林

 

雨で濡れていなければ、淡いグレーのスダジイですが、雨で濡れていればご覧の通り。

森をジックリと見ようという日には、雨の日の散策おすすめです。

スダジイの巨木の根回り

 

スダジイのひこばえ半端ないです😂

下の方だけ増えていると言われるシカの食害を免れているのですかね?

屋久島ではこんな萌芽をヤクシカが増えていた時代には見ることさえなかったですもんね。

すさまじいひこばえ(萌芽)

 

登山道付近には赤色やら黄色やらのテープ、そしてヒモが引かれたりとちょっとわかりづらい場所が多いです。

やはり統一されていた方が良いですね。

登山者には何色が何の目的で設置されているか分からないですからね。

色んなテープが散見される登山道

 

周りの森に魅入りながら歩いていると、樹上で何かが動いた気配!

誰だ!!

結構遠かったので、肉眼では細かく見ることを断念し、とにかく写真に収めて後でジックリと観察できるようにしました。

対馬に居るイタチの仲間としては、シベリアイタチ(旧チョウセンイタチ)とツシマイタチがいるようですが、どうやらこの子はツシマテンのようです😊💕

出逢えて、めちゃくちゃ嬉しい〜✨️

 

最近、家の中からキノコ🍄の図鑑が消えました…。

この🍄、何だろう…。

アカガシの看板落ちちゃっていますが、シンプルな看板があるのはあまり森に触れる機会が無い人たちにも、どんな木が森に生えているのか知ってもらえて良いですよね!

 

樹木に埋め込まれた碍子(がいし)と呼ばれるものも見つけました。

ということは、ここでも人間の活動が少しはあったということでしょうかね。

 

シカが角を研いだ跡もありました。

そこかしこにある!という感じではなかったですが、それでも散見されました。

シカの数が増えていることは対馬でも問題となっているようです。

 

照葉樹林を歩いていると、突然見える景色と明るさが変わりました。

どうやらこの先はヒノキの人工林エリアを抜けて行くようです。

照葉樹林エリアが思った以上に狭い印象でした。

対馬に行くならば是非見て欲しい景色だなぁと思いますね。

 

11月中旬、しかもここ数日は気温が低く、朝も6℃とかでした。

まぁ、対馬の位置を考えればそっちの方が普通なんでしょうがね。

2023年度は異様に温かいので基準がおかしくなってしまいます。

そんな気温にもかかわらず、雨が降ったせいもあり、ツシマアカガエルが地面を跳ねていました。

 

崩落地だと思われるこの場所には落葉樹が多く生えているせいもあり、林床まで光が届くようです。

岩に良い感じでコケが生えて綺麗でした😊

 

照葉樹林と言えば、炭窯がセットで見られることが多いですね。

対馬も例外なく炭窯を見ることができました。

 

ホラ見てください!

個々の木の木肌がハッキリと見えて、とても美しいでしょ✨️

雨が降って無かったら、こんな写真は撮れないし、そもそも撮りたいとも思わなかったでしょうね。

やはり雨の照葉樹林サイコー!

 

龍良山への山頂へ向かう尾根筋に取り付くポイント。

「龍良山」という方へ向かって行く場所です。

この辺りは通行止めを意図した黄色テープがちぎれてしまったりしていたので、登る方はもちろんですが、下山の時こそ更に気をつけておいてください。

 

ツシマナメクジにも遭遇。

対馬の固有種とのことですが、意外とよく会えるようです。

コケの上を移動するツシマナメクジはとっても可愛いです💕

 

山頂付近にも堆積岩が見られ、堆積岩に生えたコケが更に岩を魅力的に見せてくれていました。

 

山頂直前に、開けた岩場があります。

実は、山頂よりも景色が良いのはこっちです😆

登りもここに立ち寄って行きましたが、山頂から戻って来たときもここでゆっくりと景色を堪能しました。

こんな所でお菓子かお弁当を食べたかった〜。

何にも持ってなかったし、かなりゆっくりと歩いてしまったのでお腹減った〜。

 

山頂まで登ってきてやはり思うのは、ハイライトはやはり照葉樹林のエリアだってことですかね。

ただ、そうは言っても標高を変えるにつれてアカガシが増えたり、強い風の影響で矮小化が見られたりとそれなりの気づきもあるので、山頂まで登ってもヨシ!照葉樹林の中だけをジックリと歩くもヨシ!

そんな感想でした。

 

山頂の二等三角点の上には昔の通貨、寛永通宝などもありました。

屋久島の祠などでもお馴染みですね。

 

この寛永通宝、1626年に製造がスタートしたと言われていて、実に1953年まで在ったというから驚きです😲

なので、寛永通宝と言っても一概に「古い硬貨」という訳ではないということです。

 

山頂の岩場の隙間にはカマキリさんも居ました。

季節的にも温度的にも元気が無さそうだったので、ソッとしておきました。

 

山頂からの景色はこんな感じ。

 

山頂では矮小化したヤブツバキが目立ちました。

山頂にはあまり長く滞在せず、先程のビューポイントまで下りて休憩。

下りは一気に下山。

ひとりで気ままに歩けるって最高♪

 

大分下に下りてきてからツル植物が絡み合う場所まで戻って来た。

もう少しツル植物が多くても良いかんじがしたけど、思った程多くない印象。

 

無事に林道まで戻り砂利道を歩いていると、途中でこんなものを発見。

未だ何か分かっていません。

知っている人教えて〜😁

 

👆の石碑?からも道らしきものが続いているけど、あまり明瞭ではないけど、そのまま歩ける。

 

すると分かりやすい道に突然ぶち当たり、下界の匂いに包まれたところで登山の終わりを感じます。

 

目の前には駐車場があり、環境省の自然保護官の駐車場だった。

 

登山前にもウロウロとここまで来たのになぁ〜😆

まんまと引き返し、ウロウロしてしまった。

最初からこちらから歩いていってもいいだろうね。

林道は結構トラックが通るし、そのせいで轍に水たまりがあって歩きにくい。

雨の後だったから特にそうだったのかもしれないけどね。

 

この後、ビジターセンターの中で今日出逢った仲間達を復習したりして、帰路につきました。

駐車場にポツンと1台だけ止まっているのが、私のレンタカーです😆

朝も帰りも誰もいない。

龍良山は朝より大分明るい山になってました。

いやぁ、龍良山、そしてそこに広がる照葉樹林はとても気持ち良かったです。

 

👇👇👇翌日に続く👇👇👇

 

 



 

 

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