2010年度の山はナント開聞岳からのスタートとなりました。
今回は息子との登山という事で、若干いつもと違う感じでの報告です(ちょっと文章多め)。
鹿児島の平地でも10cm近く積もる程の寒波が去ってまだ2日程の1月14日。
当初から息子を連れて行くのが目的だったので、全く予想外の雪だったけどとりあえず行ってみました。
開聞岳が見えてくると、まぁまだまだ白いじゃないですかぁ。
ますます登る気が満々になり、雪景色の山頂を見ておきたい気持ちで一杯になってきた(笑)
2010年度の登り始めとなるのは、3才の長男と雪の残る白い開聞岳へ
2合目となる登山口まで車で行き、いよいよスタート。息子も森に差し込む光を楽み、自力で4合目までワイワイと歩いていた。
ゆっくりだけど山頂まで行けそうだなぁ。
息子は始めて見る雪が面白いらしく、触ったり葉っぱに付いた雪を食べたりしてました。
「食べて良い?」と聞くので、「良いよ」と言うと何枚分も食べ続けるのでいい加減止めさせました(笑)
このニンヤリ感が全てを物語っていると思いませんか?(笑)
4.5合目あたりで、「なんか疲れてきたなぁ」とアピールが始まった。
元気なくせに、背負子に乗りたいのだ(笑)
まだ3才なのでとにかく楽しむことが大事。
もう少しだけ歩かせて、背負うことに。
なまった体にはちょうどいいリハビリだなぁなんて思いながら、歩いていると…。
「おっと〜、寒い…」と。私は汗をかいているし、気温も高め。
ただ、気温が高い故に陽が山に当たるので、林冠の雪が溶けて落ちてくるのです。
よく見ると我が息子の上には雪が積もっていました(汗)
唇はまだ正常な色だし、大丈夫かなとまた歩き出す。
すると、7合目を過ぎたあたりから、「おっと〜、痛い…」と始まった。
何が?と思い、聞いてみるが今度は寒いと…。
靴下を見てみるとまぁ多少濡れているが、びちょびちょではない。
しか〜し、尋常じゃないくらい手足が冷たい。油断した!
歩いている時は暖まっていた体も、歩かなかった事で私の予想以上に冷えていたようだ。
きっと我慢していたんだと思う。
段階的に寒いと言っていればこの手足の冷たさも説明がつくけど、あまりにも突然すぎる。我が子だけに油断しました…。
既に7.5合目あたりまで来ていたので陽が直接当たって温かいし、眼下の景色も見えてきた。
もちろん、見上げれば山頂も見える!
でも、余程寒かったのだろう。「もう帰りたい」と。
山頂への願望はあったけど、今回のメインは息子。
楽しめなくなってしまったらそれ以上行くことに意味は無い。
潔く撤退することに。
息子のテンションが下がっているので、現状を連絡がてらおっか〜に電話をし、息子にも話をさせると…。
堪えていた涙が溢れてきたようです。
撤退が一番と確信した瞬間でした。
しかし、歩かせて体温を上げさせようとしても、もう歩き始める状態ではない。
まずいなぁと思い、私のダウンで全身スッポリ覆い、だっこで下山することに。
幸い私の体温はどんどん上がるので、足をさすったり手を握ったりしながらガンガン走りおりた。
末端が全く温まらないのでかなり心配した。
体の中心が温かいから命には問題ないと思ったけど、かなりの冷たさに申し訳ない気持ちで一杯になった。
一時間ほどで下りきり、車に入れて暖房全開。直接マッサージして、靴下を履き替えさせ、温かいお茶も飲ませ、だっこして。
20分程そうしていると、少しずつ元気になってきた。ここぞとばかりにおにぎりを出すと…。
ニコニコしながら食べ出し、元気に話し始めました。
ホッとひと安心です♪なんか私もドッと疲れがでました。
息子はどんどん元気になり、帰りに温泉施設に寄ったのですがそこでもご満悦(笑)
今度は頭から石壺湯の中へ落ちていました(笑)
結局、彼にはそれなりの旅となったようです。
今までは楽しいだけの森歩きが多かったので、良い経験になったかな?
これからも、色んな事に挑戦しながら成長を見守りたいです。
結局彼には楽しい一日だったみたいですよ♪
そんなこんなで、久しぶりに必死になった私でした。
翌日、だっこ下山が効いたのか超筋肉痛でした(笑)