屋久島とは
まずは屋久島を知ることから旅は始まる
旅をする上で、屋久島の全体像を知っておくことはとても大切です。細かい事は別にして全体像だけは掴んでおいたほうが、現地での情報がスッと入ってきやすいです。せっかくその土地を旅するのですから、皆さんには少しでも多く色んなことを感じ、心に刻んで帰ってほしいのです。まずは一緒に大まかな屋久島について見てみましょう。
屋久島とはどんな島?
屋久島ってどんな島なんだろう?
世界自然遺産の島というのは知っているけど…。
あ、もののけ姫の森があったな…。
みなさんがどのくらい屋久島を知っているかは置いておいて、まずは一緒に地理的なことや人気の秘密、そしてどんな人が向いているのかなどを紹介しています。
多くの登山者に選ばれている理由
- 宮之浦岳が日本百名山の1つとして制定(1964年)
- 縄文杉発見(1966年)
- 世界自然遺産登録(1993年)
- 映画・もののけ姫公開(1997年)
初心者でも楽しめる
縄文杉や白谷雲水峡といった一部のエリアのみが際立って人気を集めていますが、屋久島の魅力はそんな薄っぺらいものではありません。
1,000年を越えてまだ生き続ける屋久杉はもちろん、日本の固有種であるスギ(Cryptomeria japonica)の貴重な天然林が拡がり、そしてかつて西日本に広がっていたものの現在は非常に小さなエリアに残るばかりとなった照葉樹林がまだまだ大規模に残っているなどその価値は極めて高いのです。
山・海・川、そのどれもが一級品であり、凝縮している事によって、そのどれにもアクセスしやすいというのは我々島民としても、また観光客の皆様にとってもありがたい要素だと思います。
屋久島ならではの魅力!雨
有名な女流作家の林芙美子氏が、その著書「浮雲」のなかで「ひと月に35日雨が降る」と述べていますが、実際降水量は多いです。
屋久島空港に併設される観測所のデータ(1981-2010)までの30年間における平均年間降水雨量は4,477mmです。
平地でこれだけ降るのですから、屋久島中央部に聳える山々には年間10,000-12,000mmもの雨が降り注ぐと言われても納得がいくのではないでしょうか?
ちなみに、標高282mしかないお隣の島・種子島での年間降水雨量は2,345mmです。
地理的には本当にすぐ隣にある島同士、屋久島の山がいかに雨を降らせているかが分かると思います。
ですから、その山に行く時はしっかりとした雨対策をしていくのが必須かと思われます。