かれこれもう3年程は継続しているだろうか?
屋久島でガイドをしている多くの人が一度は体のメンテにお世話になっているであろう通称「ニコP」さんから一番最初に教えてもらいました。
私は何でもとりあえずやってみるタイプなので、鼻うがいをはじめてみました。
そして、やり始めると結構続けるタイプでもあります😂
結果、3年以上もの間ずっとお風呂に入る度にシャワーで鼻うがいをするようになりました。
温泉♨行ってもシャワーで鼻うがいをし、一人溺れたように嗚咽しています😂
首を60℃上に傾け、鼻の穴にシャワーを噴射するというものです…。
なかなかパンチ力があります(笑)
そんな荒療治をしていた私ですが、ふと「鼻うがい」って科学的・医学的に説明している本ってないのかなぁとAmazonさんでググるとかなり出てきてビックリ!
そんな中でこの1冊を読んでみました。
私は離れて暮らしている息子と本をシェアしやすいのでKindleを愛用していますが、紙媒体の本が味があるのは事実ですね。
堀田さんが2018年に出した新刊の方でも良いかも知れませんね!
こんな予防効果が鼻うがいにはあった!
鼻うがいをする目的はズバリ、慢性上咽頭炎の解消です。
要は喉の奥の奥、鼻から喉へと繋がる部分「上咽頭」と呼ばれるこの部分の炎症を抑えることが目的です。
そして、その効果は大きく分けて2つあります。
- ウィルスや細菌などの感染
- 自律神経による影響
慢性上咽頭炎(まんせいじょういんとうえん)とは?
話を進めていく前に、もう少し上咽頭炎というものを簡単に説明しておきたいと思います。
一番馴染み深いのが、風邪を引いた時に喉の奥の方が痛くなるあそこですよね。
でも今回の鼻うがいに関係するお話の場合、少し内容が異なり風邪の時に炎症を起こす「急性」上咽頭炎に対し、本人の自覚症状の有る無しにかかわらず起きるのが慢性上咽頭炎です。
ただし、風邪を引いたことによって急性上咽頭炎になり、その後に慢性上咽頭炎へと移行していくことはあります。
皆さん、風邪を引いてお医者さんに行った記憶はありませんか?
「お口をア〜ンして…」と口を開けてから喉の奥を見せませんでしたか?
「少し赤っぽいですね…」などと言われて、お薬をもらって帰るという定番の流れのやつですね。
どうも、本当に炎症の原因となっているのは、実は通称「のどちんこ」と呼ばれている器官の更に奥にあって見えないようなのです。
なので、お口ア〜ンはあまり…。
風邪の場合(「急性」)とは異なる「慢性」上咽頭炎による炎症の場合、ファイバースコープでも確認は困難な上に、抗生剤でも治せないと言われています。
そんな気付きにくい、ましてや本人が自覚できないことも多いこの炎症を日常の鼻うがいで予防してくれるらしいのです。
ちなみに、慢性上咽頭炎があると以下のような症状が見られるようです。
- のどの痛み
- 鼻づまり
- 咳
- 頭痛
- 肩こり
- 長引く風邪など
更に酷い場合は、めまい、うつ、不眠や全身の倦怠感を感じる人までいて、腎疾患を患っている人も居るとのことでした。
私が単なる風邪予防で始めた鼻うがいですが、どうも思った以上に奥が深そうです。
上咽頭の持つ驚くべき免疫システム
上咽頭を綿棒でこすると、そこに付着した細胞のほとんどがリンパ球のようです。
リンパ球は骨髄でつくられ、血液中や秘蔵、扁桃、リンパ節などに多く存在します。
リンパ球は人体の免疫システムに深く関わっているために、普通は体の表面には存在しないのですが上咽頭にはたくさん在るという事実もまた面白かったです!
上咽頭部では、気道から侵入する抗原や病原体などに対して門番のような働きをしているわけです。
鼻うがいで全ての病気が治るというような代物ではないのですが、私が思ってた以上に根拠に基づく予防習慣なのだとあらためて実感しています。
上咽頭の免疫システムと自律神経の関係
ストレスが体に悪影響を与えそうだなぁというのは、誰しもが実感できるものだと思います。
それは、ストレスによって交感神経優位の状態が続いたことによって、自律神経のバランスが崩れるからです。
そうすると、免疫力が落ちてきて、それが上咽頭の免疫システムにも影響を与えるのだそうです。
思っている以上に自律神経のバランスは崩れやすいらしいので、普段から鼻うがいをしておくのは非常に有効なのではと一層思うようになりました。
今回このブログ記事を書こうと思ったのも、この辺りが一番の理由です。
全ての内容をここでカバーするのは無理です。
もし興味を持った方は、是非一度本を読んでみてください。
そして、本当の意味で健康を考え直す機会にしてみませんか?
本で勧められていた鼻うがいアイテム
わが家は4人とも鼻うがいをやっています。
それぞれが「マイボトル」を持っています😄
3ヶ月毎の交換を促されていますが、使用後によく水道水でゆすぎ、しっかりと乾燥させているのでまだまだ使い続けるつもりです。
恐らくしばらくは買い換えないでしょう😂
写真のボトルの奥に見えるのは専用のパウダーです。
私は島外に行く時に使うくらいで、普段は沸騰させたお湯を冷まし、食塩を足して代用しています。
日常使いには煮沸して冷ました水+塩で十分です。
水道水はやはり塩素が入っているために、避けた方が良いようです。
私はそんな非推奨を3年以上も続けたわけですが、間違い無く風邪を引きにくい体になれました。
みなさんは、煮沸したお湯を冷まし、塩を水の1%分足すというもので鼻うがいをしてください。
全く痛くないので、お薦めです。水道水はかなりやられますよ😂
この煮沸+食塩水を作るのが面倒だったり、外出が多かったりする人は別に専用パウダーを購入するのも良いですね。
私が外出用に購入しているのはコチラです。
最後に…
今回紹介した鼻うがいで、少しでもみんなの免疫力が高まることを願うばかりです。
大事なのは鼻うがいだけではありません。
本質的に免疫力を高めることが大事なのです。
以前より運動をするようになりましたか?
食事は健康的なものにシフトしましたか?
日常からストレスを減らす工夫をしましたか?
睡眠時間はしっかりと確保されていますか?
これららに1つでも多くYESを言えるような暮らしをすることが何よりも大事ですね!
いつか質問させてもらうかもしれません。
「鼻うがいは続けていますか?」