(2021年9月17日 最下部に追記あり)
突然の停電や落雷🌩で作業中のデータが吹っ飛んだ…。
停電が明けてみれば、機器🖥がやられていて修理不能…。
こんな経験を一度でもすると、無停電装置の購入を考えるはずです。
ちなみに、私は前者でした…。
もうその日のうちに直ぐに調べて、購入しましたね👨💻
私にとって、機器が壊れることも辛いですが、それ以上に費やした時間とそこで作り上げていた成果を失うことは耐えがたいことだったんです…。
そんな経緯からもう10年くらいずっと、APCの無停電装置(UPS)を複数台使ってきました。
最近は、互換性のあるバッテリーも増えて、バッテリー自体が安く手に入るようになっていたので余計APCを使い続けていました。
しかし、ここに来て寿命のせいか本体の不具合が散見され、また買い換えかぁと覚悟を決めていました。
いつもならば同じモノをポチッとするのですが、APCに完全に満足していたのかというと決してそうでもないため、新たに調べ直してみました。
その結果が、今回のタイトルのとおりです。
せっかくなので、無停電装置選びの参考になればなぁと思い、少しだけ掘り下げて書いてみました。
しかも、屋久島の停電回数、そして落雷回数⚡⚡⚡を考えると、これだけ信用の置ける経験レビューも無いと思います!
都会だったら10年かかるような停電・落雷経験が、屋久島だったら半年で出来るでしょう🤣
そんな環境で10年以上使い続けてきたのですからね。
では、早速本題に移りましょう。
無停電装置(UPS)の給電方式の違い
まずはじめに、私が今まで使ってきた無停電装置を改めて書いておきますね。
- APC RS550
- OMRON BW55T
APCは10年以上の使用感、OMRONは1年ちょっとの使用感です。
下は私のPC周りを守るOMRON社製のBW55Tです。
冒頭でも触れたように、屋久島では落雷⚡・停電が本当に多いです。
更には、電圧の変化が多いです。
実は、この「電圧の変化」の部分を重視して今までAPCの無停電装置を使っていました。
それは、UPSの給電方法と関係しているので、まずは3つの給電方式を実体験と併せながら紹介していきます。
常時商用給電方式
これはOMRONのBW55Tに採用されている給電方式でもあります。
ちなみに、各HPで紹介されている給電方式は、同じ給電方式であっても少し内部の構成が違うようです。
例えば、この常時商用給電方式でも、APCには記載されているサージ機能とフィルタ機能がOMRONの方には記載されていません。
(APC)
(OMRON)
もしこのイラスト通りだとすると、ノイズ処理の機能があるAPCの方が優秀ですね。
確認するために実際に電話でサポートに問合せてみましたが、どうやらOMRON社製で電圧を調整する機能があるのは、今回紹介する3つの給電方式の最後で紹介します「常時インバータ方式」のみなのだそうです…。
OMRON BW55Tに買い換えたのは早まったかなぁ…😰
ただし、電圧が安定していない地域でのラインインタラクティブ方式は、それなりにデメリットがあるので(次のラインインタラクティブ方式で詳しく述べてます)私の環境では不適というのが結論です。
APC製の常時商用給電方式が私の住んでいる場所では一番合っているのではないかと思えてきましたが、APC製品で常時商用給電方式って在ったかなぁ…。
今までは、仕組みとしてメリットが多く、コスト面でも優秀と言われているラインインタラクティブ方式をメインで探していましたが、ここではAPCの常時商用給電方式に絞ってさがしてみました。
すると、私の環境でベストマッチは実はコレだったのでは…という製品を見つけました。
と思いましたが、こちらも矩形波というPCなどで使うには向かない波形を使っていることを、ご指摘いただいて気付きました。
正弦波という波形を使っていれば、普通の家電でしたら考えずに使っても大丈夫ですが、矩形波ですと使う機器を選びます。
ホットプレートとかあの手は大丈夫ですが、UPSを使う必要ないですね(笑)
私自身が望んでいる電圧を安定化する機能が所有していたAPCにはあったのに、何故OMRONにしたのかと疑問に思った人もいるかと思います。
その辺りに関しては、次に紹介する「ラインインタラクティブ方式」の所で触れて行きたいと思います。
ラインインタラクティブ方式
APCのエントリーモデルで広く使われている方式です。
私がずっと使ってきたRS550もこの給電方式が採用されています。
ちなみに、この給電方式はAPCが日本に初めて持ち込んだと言われています。
常時商用給電方式と常時インバータ方式との良い所取りを目指した方式と言ってもいいかもしれません。
(APC)
(OMRON)
APCでは電圧を100Vに近づけようとノイズフィルタにてノイズを除去して出力してくれます。
ですが、その振れ幅を修正出来ないと判断するとバッテリー駆動に変わります。
この時に、結構大きな音で「カチッ」と音がします。
1回だけならば問題ないのですが、電圧が不安定になると普通運転とバッテリー運転とを行き来するようになるので、その度にカチカチと鳴って、夜寝ている時にこの状態に突入されるともう目が覚めてしまい、結局このUPSの主電源を切ってしまいます😴
都会(恐らく多くの田舎でさえ…)でしたら、電圧が安定して供給されているので問題無く使用できると思っています。
よく家の電気が急に暗くなったり、チカチカしたりするエリアに住む人にはひょっとしたら向かない給電方式かもしれません。
このインタラクティブ方式の仕様では、電圧が余りにも不安定な所ではノイズフィルタが処理できずに、バッテリー駆動と通常駆動が頻繁に切り替わるようになってしまい、その結果切り替わる度にカチカチ音がするので、その音にに悩まされることになってしまうわけです。
でも、そういう電圧が不安定な所に住む人だからこそ、このAPC製のUPSを使っている人は多いと思います。
私もそうでしたしね…。
電圧の変化が現代の常識の範囲内であるならば、ある意味すごくバランスの取れたモデルなのだと思います。
では、解決策は無いのかというと、あります!お金を出せば…💦
それが次に紹介する常時インバータ方式と呼ばれる給電方式です。
常時インバータ方式
高価なので、このモデルを一度も購入したことがありません。
ここまで色々と調べたり、自分の経験と照らし併せてみると、これが唯一の最適解な気がします。
常にインバータはノイズを取り除き、電圧を安定させてくれます。
もちろん、バッテリー運転にならないないので、例のカチカチ音ともおさらばな上に、不安定な電圧にも強いというまさしく最強の給電方式と言えるでしょう♪
あ、価格面で最適ではないので🥲、結局どこかで妥協しないといけないということですね…。
(APC)
(OMRON)
屋久島の電線、新しくならないかなぁ〜。
そうしたら、大分この不安定な電圧も改善されるのではと思ってしまう。
もっと言えば、強風や落雷にも強い地下埋設してくれたら嬉しいな〜。
美しい景観も損なわないしな〜😊
ちなみに、私がずっと購入してきてた容量のものをこの常時インバータ方式モデルで選ぶとこれです。
知れば知るほど、憧れの存在になってきました✨
高っ!!無理〜😵
OMRON社製のUPSのお薦めポイント
ここまでを振り返ると、何故か自分の所有しているOMRON推しではなくて、完全にAPC推しになっていることに気付きました💦
公平を期すためにもOMRONの良い所も書いておきます。
- 多少の電圧の変化でも普段はとっても静かです(入った電気をそのまま流しているだけなので当然ですが…💦)
- 停電時にPCを自動でシャットダウンしてくれるソフトが無料で付いている
- 電池保証や保証期間内であれば交換品を先に送ってくれるサービスもあります
- バッテリーの保ちはAPCより良いと定評があるので、コスパが良いです
私はシャットダウンソフトは使っていないので、ここでも選択ミスというかもったいないことをしています😅
ちなみに、無停電装置を使っていてもPCなどはしっかりとソフトを終了し、システムを終了しないとデータ損失に繋がるかもしれません。
なので、ご自身で手動にて対応するか、もしくはシャットダウンソフトに頼るかの2択です。
APC製品にはこのシャットダウンソフトが付いてませんので、必要な人は購入するしかありません。
結論
個人・SOHOでの使用を対象として考えた結果、個人的には以下のような結論となりました。
そして、私の選んだOMRON BW55Tは私のベストバイではないが、現状ではこれしか選択肢が無いという結果になりました。
誰か私の問題を解決できる理想のUPSを見つけたら是非教えて下さい。
特に比較的新しいメーカーのCyberPowerを使ったことがないので、このブランドを使ったことがある人は、感想を教えてもらえたら嬉しいです!
都会に住んでいる場合 又は 田舎(電圧が安定している)
田舎(電圧が安定していない)
追記
(2021年9月17日)
Facebookを通じて、面白いUPSを紹介してもらいました。
サウンドハウスという音響系・電子楽器系で有名な通販会社のようで、Classic Proというのはこのサウンドハウスのプロデュース商品であるClassic Proというブランドにて販売されています。
私にとっても初耳の会社でしたが、音楽などに詳しい方でしたら既に知っている方もいるのでしょうね。
いづれにしても、そうだとしてもUPSまで出しているというのは驚きでした。
常時インバータ方式で4万円しないお値段!
教えていただいた弱点としては、レビューなどで冷却ファンの音が気になる人がいるとの事でした。
この辺は、感じ方は人に依って大分違うと思うので、身近で実際に使っている人が出てくると分かりやすいですね。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / UPS1000RT 無停電電源装置
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/188417/
参考資料
🔌 どの種類の機器を、どれくらい挿せるのかが分かるサイト
https://www.apc.com/shop/jp/ja/tools/ups_selector/home/device
🔌 OMRON製のUPS製品を給電方式別にひと目で見られる一覧図
https://socialsolution.omron.com/jp/ja/products_service/ups/product/ups.html