屋久島・入山協力金の着服問題について

この事件についてはもうご存知の方も多いと思いますが、憶測や噂にあふれかえらないように記事にしようと思いました。
そしてなにより、皆さんには知る権利があると思いますので…。

 

まずは、観光に携わるものとしてひと言。

 

みなさんの自然を守るためにご協力いただいていた大事なお金と、なによりその優しい気持ちをこのような裏切りと言われてもしょうがない形にしてしまった事、本当に申し訳ございません。

 

記事を書くことにためらいもありましたが、やはり真実を正しく伝えることに繋がると信じて書いています。

 

事件の経緯

 

日付 内容
2月15日 内部調査にて事件発覚
2月18日 懲戒免職処分
2月20日 一番最初に事実が関係機関の一部の人間にのみ伝えられた
2月24日 報道機関により事実が公表される
2月25日 記者会見 15:00〜
2月28日 町議に対する説明会及びガイド部会での謝罪
3月1日 例年通り募金業務開始(但し、募金のお願い行為はしない)
3月5日 町議会により協力金の余剰金で補填することを賛成多数で可決

 

 

あらすじ

荒川登山口にてバスチケットの販売及び入山協力金の収集業務に携わっていた職員による長年の着服が発覚しました。

2015年から着服していたようで、その額はおよそ2,900万円にのぼり、刑事告訴する方針となりました。

この会計担当だった職員は18日の時点で既に解雇されていました。

ちなみに、一番最初に入山協力金と書きましたが正確には「世界自然遺産屋久島山岳部保全利用協力金」となります。

この組織は、屋久島町・鹿児島県・国などで構成されていまして、会長は屋久島町長である荒木耕治氏となっています。

 

まず一番最初にですが、着服がなぜこんなにも長くにわたって発覚しなかったのかという部分ですが、預かったお金をチェックする仕組はありましたが、実際にそれが行われていなかったことが原因です。

この事件を起こしてしまった職員の方ですが、非常に真面目に業務をしてくれていました。

おそらくこの方に応対してもらった登山者の方で、気分を害した人はひとりも居ないのではと思えるほど、物腰がやわらかく応対も丁寧で、現場にお客様といっしょにいる私たちとしても大変ありがたい存在でした。

中には問題を起こす方もいらっしゃいますので…。

しかし、その人柄や仕事ぶりとは別にして、このような大変不本意な事件となってしまいました。

 

責任の所在は?

問題はここからです。

大変遺憾ながら事件は起きてしまいました。

では、今後屋久島はどうこの問題の責任をとり、どう改善していくのかという部分が一番の課題になってくると思われました。

単純に個人が起こした事件なので、個人の問題なんだとする声も少なからず上がっていました。

はたして本当にそうなのでしょうか?

もちろん、理由はなんであれ公金の着服ですし、刑事事件となっていますから個人の責任は甚大です。

ただ、もしそこで個人のせいにしていては、問題は何も解決されないと思うのです。

実際に、協議会には「協議会会計規程」というものが存在していたのに今回の事件は起きたわけですから…。

 

 

屋久島町としての対応

屋久島町が行った記者会見は、町として積極的に責任をとりに行くというものとは真反対のものだったように感じます。

逆に、ガイド部会などにわざわざ足を運んでくれて、何とか屋久島の観光と自然保護を両立させたいと第一線で頑張ってくれていた役場職員の一人などは、涙ながらに謝罪をしていました。

上に行けば行くほど責任の意識が薄く、現場で一番頑張っていた人が一番謝罪し、その責任を痛感し、こうやってガイドの集まりにまで直接自ら足を運んでくれている。

どうしてこのようなギャップが生まれてくるのだろうか、不思議でたまりませんでした。

もちろん、町としても再発防止策は発表されています。

 

内容は以下の通りです。

  1. 屋久島山岳部保全利用協議会会計規程の遵守
  2. キャッシュレス化の促進
  3. 現金取扱時における複数職員での確認

 

 

(私見)

1に関してですが、これは今までも前提として当然あったわけで、努力目標レベルでは再発防止策としては弱すぎると感じました。
人が努力しなくても事件に結びつかないようなシステム作りをしなくてはいけないわけで、この1の項目には大した効力を感じませんでした。

2に関しては、すごく効果的だと思います。
そもそも、ずっと推してきたことでもあります。
一番は屋久島に入島していただく際に、観光客の皆さんにお願いする方法が良いと思います。
ネットが普及している現代ですので、ITなどの技術を用いて、人間の弱さや過ちを少しでもカバーする仕組み作りが大事だと思います。
キチンとしたシステムが構築されていれば、この事件を起こた人も事件を起こせなかったかもしれません。
あまりにも残念ですし、同時に一人の人生を台無しにしてしまった制度は、根本的に改善するべきだと思います。

3は部分的に賛成ですが、そもそも協力金をネット上で事前決済をしてもらったり、収集場所を港や空港に限定すれば人件費も今まで以上に抑えられると思います。
人件費も協力金から支出しているという制度上の弱点といいますか、納得できない部分もありますので、なんとしてもこの部分は削減すべきだと思います。
究極的には、全ての観光客のみなさんにお願いする入島税や屋久島パスポート(保全募金及び島内の観光施設におけるフリーパスを含む)を採用するのが一番ではないかと個人的には思います。
そして、入島税を採用したくても国の課税制度が邪魔をしたりするので、この辺は地方が環境保全がしやすい制度作りを国にもお願いしたいですね。

 

町議会としての姿勢(3/5決定)

被害額の一部を協力金の余剰金でつくる基金から補填する補正予算を、町議会3月定例会に提案し、賛成多数で可決。

反対は、一部の議員のみだったようです。

荒木町長のコメントです。

「幸い基金があったので使わせていただきたい」

 

(私見)

このコメントが私にこの記事を書かせたのは間違いありません。

この島を、この屋久島の自然を守るために利用者が出してくれたその協力金を、着服による損失の穴埋めに使う?

 

ハァ〜????????????
意味が分からないのですが!

 

思わず目を、耳を疑いました。
そして、この段階でこの事はもっと公に、正確に伝える必要があるなと強く感じました。

色んな人たちにまた何か言われそうですが、ここで良くならなかったらこの先屋久島には自浄作用が全く働かなくなってしまう危機感を強く、強く感じました。

どうかこの素晴らしい自然にを残し、そこに暮らす人たちも負けないくらい素晴らしいのだと思って貰える町に戻しましょう。

私が日常的に会っている人たちの多くは、実際にそういう人たちが多いです。

 

そんな希望と責任を感じながら書いた次第でした。

 

関連記事など

最後に、報道された内容などをまとめてみました。
私が書いた記事には私見の部分(区別出来るように明記)も入っていますので、色んな記事や意見を参考にして、各人の意見を持っていただけたら幸いです。

そして、厳しく屋久島を注視していただくと同時に、温かく見守っていただけたらと思います。

 

 

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