クスサン〜屋久島の低山で見つけた昆虫〜
和名 | クスサン(樟蚕/楠蚕) |
学名 | Caligula japonica |
科名 | ヤママユガ科(Saturniidae) |
観測日 | 2021.3.14他 |
観測標高 | 700m位 |
森を歩いているとよく見つける繭(まゆ)の中に、クスサンのものがああります。
非常に丈夫に出来ているのですが、ガード力が高いんだか低いんだか分からない、透け透けの繭を作ります。
季節的には寒さを気にする必要の無い時期に繭を作る(6月中旬〜7月頭くらいかな?)ので、むしろ湿度や気温を考慮してのことなのでしょうかね??
この繭は『透かし俵(すかしだわら)』と呼ばれるが、なかなか良いネーミングですよね♪
森で拾った繭を家に持ち帰り、家にあったヒノキの板の上で撮影したものです。
「透かし」加減が薄くらい森の中よりも分かりやすいのでね。
と、透かし俵メインで紹介しようと思っていたのですが、過去の写真を漁れば幼虫とかの写真も出てくるかなぁと思って探してみたら、在りました\(^O^)/
クスサンの幼虫は本当に美しいです。
毒も無いので、普通に触ってもらって大丈夫です。
ボディ横に並ぶコバルトブルーの青い斑点がたまらなく美しいです。
お身体は8cmほどありますので、なかなかの重量級です(笑)
そして、シラガタロウという別名も持つこの子、上手い名前のような適当な名前のような別名もたまらなく惹かれます(*^o^*)♡
4月頃から繭になるまでの3ヶ月少々の間しか拝めませんので、出逢った際には是非じっくりと観察してみてください。
ちなみに、2009年2月26日に撮影した写真があったのでこちらも紹介しますね。
森の中に差し込む鈍い光りを受けて、どこかメタリックな感じさえさせていますね!
森の中だと湿度もあるので、湿り気なども関係しているのかもしれませんね。退色の速度も遅いだろうし。
当時のコンデジ、RicohのGX100で撮った写真なんですが良い色を出すよなぁ〜と改めて思いますね。
見たまんまの色を再現できた数少ないカメラだったように思います…。
話が逸れましたが、今回は森の芸術作品『透かし俵』とその作者のクスサンの紹介でした。
成虫は、でっかい茶色の蛾です(笑)
写真が無かったので、興味ある人はググってみてくださいね(^_-)-☆