ボタンボウフウ(長命草)〜屋久島の山菜〜
和名 | ボタンボウフウ |
学名 | Peucedanum japonicum |
科名 | セリ科(Apiaceae) |
観測日 | 2021.4.6 |
観測標高 | 5m付近 |
屋久島の春の山菜と言えば、メジャーなところではツワブキやタラの芽、ノビルやワラビなどたくさんありますが、恐らく一番海岸に近い所で採れる山菜(もはや山菜とは呼ばないか…😆)が今回紹介するボタンボウフウだと思います。
屋久島では長命草(ちょうめいそう)という呼び名の方が親しまれていますね。
いつもこのコーナーで紹介する植物は花の時期に写真を撮るのですが、今回は食の時期に写真を撮りました。
上の写真でも分かる通り、岩の隙間などにも良く育ちます。
海水の水しぶきがかなりあたる場所で良く見られるので、かなり塩には強い植物ですね。
風が強い日などは、波が高くなり海水を直接浴びることもあると思います。
そんな場所に生える長命草ですが、多くの人がこの長命草の新芽を求めて集まります。
今年は4月に入ってから採りに行ったので、既に収穫されている場所がほとんどでした。
が、今年は良い岩壁を見つけました♪
そこで育っているボタンボウフウは茎の直径で3cmくらいあると思います。
ちょっと怖い思いをしますが、その分手つかずのエリアなのであっという間に集めることができます!
来年からはここが私の収穫メインエリアになりそうです😊
こちらが収穫した分です。
家族で食べるには十分な量だけ採って、終わりにしました。
薬草としてはほぼ植物全体が使えるのですが、食べるには新芽があまり展開しない時にその部位だけ採って食べます。
多年草ですから、しっかりと来年まで元気で育てるように配慮しながら採るのが良いです。
この長命草は天ぷらにして美味しく頂きました!
写真撮るのスッカリ忘れて食べてしまいました😅
ビール🍺が悪いんです、ビールが…。
長命草は香りと味のバランスが好きで、子供も好んで食べています。
栄養という観点からもカリウムやカルシウムが特に豊富なのが特徴です。
薬用効果も色々と謳われているのですが、高い抗酸化作用や血管拡張作用などの効果が高いと言われています。
旬の物を、しかも地球という畑で育った野生のものを食べたら、そもそも体に良いはずですよね♪
そんな屋久島の春の醍醐味をお届けしました。