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シマメジロの抱卵から雛誕生まで

屋久島の白谷雲水峡でシマメジロの営巣に遭遇

2024年5月26日 抱卵確認

それはツアー中に白谷雲水峡を歩いている時でした。

サガリゴケの一種がサクラツツジの枝からぶら下がっていて、何でも触るのが好きな私はそのサガリゴケにソッと手を伸ばしました。

すると、その枝の中から突然1羽の鳥が飛び出していきました。

地面付近をよくミソサザイが飛び立つのは見かけるのですが、明らかに違和感を感じるレベルの近さから飛び立っていったのです。

おかしいなぁ〜なんて思いながら、飛び立ったその付近をマジマジと見ていると…

メジロの卵

 

なんと巣があるじゃないですか!!!

しかも、かなり人通りが多く、誰でも手の届く場所。

しかし、飛び立たなかったら私もまず気付かなかったはずです。

マジマジと見ても相当分かりづらいレベルでした。

あまりにも急に飛び立ってしまって(当たり前ですがw)、小さな鳥という意外は何も分かりませんでした。

ミソサザイかなぁと思いながらも、お椀のような形をしたミソサザイの巣など見たこと無かったので、何も確信が持てないでいました。

 

6月1日 育雛(いくすう)

6月1日、再び巣を確認してみると、居ました!

なんと巣の主はメジロさんでした✨️

屋久島に居る個体はシマメジロ(英名:Japanese White-eye 学名:Zosterops japonicus insularis)さんが多いそうです。

お腹側も見えないので、正直亜種メジロなのかシマメジロなのかは私には分かりません。

どなたか分かる方が居たら、コメント欄によろしくお願いします。

屋久島で見かけるメジロは緑色が濃く、目の周りの白色(灰色)のコントラストがとても強く感じます。

 

それにしても、こんな大胆な所に営巣しているのですね。

確かに人間に対するリスクは高いけれど、逆に考えれば1番鈍感そうな人間側にリスクを取って、他の生き物が余り近づかない人間の通り道付近に営巣するというのは、戦略としては面白い戦略です。

このメジロさんが何を考えてここに巣を作ったのかは分かりませんが、そんな妄想をしながら観察していました。

メジロの抱卵

 

匂いが付いたりしないように、一緒に居たゲストにも葉にさえ触れないようにお願いして、写真をソッと撮らせてもらいました。

しばらくすると、その状況があまり気に入らなかったのかいったん飛び立ってしまいました💦

すると、なんと雛が居るではないですか!!

メジロの雛

 

母鳥が飛び立ち、餌をもらう態勢に入ったひな鳥たちが一斉にクビを持ち上げてアピールをはじめました。

まだ目さえ開いてません。

ちょっと申し訳ない気持ちになり、ササッと写真を撮らせてもらってまたその場を去りました。

その後、この雛たちが飛び立ったのかは確認できませんでしたが、今年の梅雨前半は天気が良かったので、きっと屋久島の深い森を飛び回っていると思っています。

 

こんなドラマチックな場面に出会えてとても幸せでした。

いやぁ〜、感動したなぁ〜。

 

ちなみに、私がよく鳥を調べるのに使っている本がコチラ。

鳥さんたちって似ているのも多くて、識別が大変なのでお世話になっています。

これ、超絶分かりやすいです😊✨️

♪鳥くんの比べて識別!野鳥図鑑670 第4版

 

あと、環境省が発行しているメジロの識別方法が詳細に記載された資料も面白かったです。

https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort3/mejiro.pdf

 

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