
BYD ATTO3を購入してから約3週間。
ほぼ毎日乗って約1,300kmを走行した私が、実際に体感した長所と短所を徹底的にリストアップしました。
この記事では、ユーザー目線での細かな気づきや、改善点を含めた提案も行っています。
特にEV選びやBYD(特にATTO3)の実力を知りたい方に向けた内容です。
✅ 長所
- ハンドリングの秀逸さ
- デザインの良さ
- オプションが無くても満足度が高い
- 注目度の高さ
- 音響の良さ
- 航続距離の長さと充電性能
① ハンドリングの秀逸さ
BYD ATTO3を運転してみて1番最初に驚く要素じゃないでしょうか?
ハンドリングの特性は、かなり欧州車に近い味付けだと思います。
コーナーでも狙ったラインをきっちりトレースしますし、変に車体がよれたりしないから同乗者が酔いにくいのもポイントです。
ハンドルの切り始めから戻しまで自然な感覚で、運転が楽しくなりますね✨️
② デザインの良さ
これは好みがあるでしょうが、私は一目惚れでした。
欧州車の中ではAUDIが好きなので、そのテイストが盛り込まれていてかなり好みです。
前回お話したように、指揮を執っているのが元AUDIの方なのでそれはそうなりますよね😊
ちなみに、ATTO3は黒(コスモスブラック)も格好良かったんですよねぇ〜。
色に関してはわたしは迷いつつも「スキーホワイト」にしました。
ボディカラー「スキーホワイト」は光の加減で表情が変わり、毎日見ても飽きません。
ちなみに、この「スキーホワイト」同様に「コスモスブラック」も共にオプションで66,000円(税込)です。
これは仕方がない😆
私は妥協出来ないポイントでした。
③ オプションが無くても満足度が高い

ATTO3は標準装備でも豪華です!
前回も少し触れましたが、ぶっちゃけオプション無しでも満足して乗れます。
スタイリッシュなホイール、各機能を音でコントロールできる音声操作機能、欧州車と相性もよいドイツのコンチネンタル社製タイヤ、大開口のパノラマサンルーフなど他社ならオプション扱いのものが標準装備となっています。
車体価格は税込で4,180,000円で、私が実際に付けたオプション総額は244,600円(税込)でした。
④ 注目度の高さ
当たり前ですが、屋久島では目立ってしまいます😅
そもそも、私たち島民は車とその持ち主を紐付けて覚えています。
なので、見知らぬ車が走っていると、「むむ?誰の車だ??」ってなりますw
海外ゲストからもまさか屋久島でBYDの車を見るとは思わなかったと驚かれることが多いです。
中には、家族が乗っているとか友だちが乗っているなんて話をしてくれる観光の方も居ました。
駐車場に車を駐めてただけなんですが、EV普及の一助になる感じがして嬉しいです😊
⑤ 音響の良さ
これは試乗してた時には気付かなかった嬉しいサプライズです。
8スピーカーのオーディオシステムは、クリアで空間的な広がりを感じられる設計になっています♪
そのおかげで、車内が包まれるような感じで音が広がりますよ。
ハイレゾ音源との相性が更に抜群だと感じています。
⑥ 航続距離の長さと充電性能

WLTCモードで最大470kmの航続距離。日常使いでは充電頻度が少なく済むのがありがたいポイントです。
これは使ってみたらとてもその恩恵を感じると思いますよ。
これに加えて充電プラグの優秀さも上げておきます。
三菱のi-Mievでは200V・15Aのケーブルを使って充電するのですが、この出力は3kWまでです。
これに対して、BYDの充電プラグは200V・30Aのケーブルを使って充電し、出力は6.6kWとなります。
この差は充電時間の差に大きく直結します。
私はi-Mievで使っていたものをそのまま全て流用していたので、まぁとにかく充電が遅いです。
BYDのプラグも持っているので、既存のコンセントに繋いで充電しようとした所、ケーブルの対応アンペア数が違うこととアース設置探知機能が厳しいこともあり、BYDプラグ側でエラーが出てしまい使えません。
なので、特に古いEVからの乗り換えの場合は、30A対応の配線に変更することを推奨します。
この場合も、あくまでもケーブルを交換するだけなので最低限で済みそうです。
⚠️ 短所(改善提案)
- ドリンクホルダーが肘に干渉
- ドア内側下部の汚れ
- 音声認識の精度
- 安全支援システムが強く介入する場合がある
- リアハッチ開閉時の注意点
- 離島では車検の拠点が限られる
① ドリンクホルダーが肘に干渉

センターコンソールのドリンクホルダーにペットボトルを置くと、肘が当たる場面があります。
私なんて身長171cmしかない人間でも肘が当たるならば、もっと背が高い人だと更に気になる場面は増えるのではないでしょうか?
ただ、私は身長の割にはリーチが長い方ではありますが…。
今後のモデルではレイアウト改善が望まれます。
② ドア内側下部の汚れ

ドアを開けた時、内側下部の汚れが目立つことがあります。
水はねや泥の侵入を防ぐための設計はされていますが、質感面で改善の余地がありそうです。
勘違いしないようにして欲しいのですが、車内から汚れている部分が見えるという訳ではありません。
あくまでも、ドアを開けた時にこのドア最下部の汚れが見えて少し残念というお話です。
これを改善すれば車内への水跳ね音なども更に小さく出来るのでは?とも思います。
③ 音声認識の精度
窓の開閉や、サンルーフやブラインドの開け閉めも会話で可能です。
なので、意外と車と会話でやり取りする機会は多いです。少なくても私の場合は。
「窓を半分開けて」「全ての窓を少しだけ開けて」などの音声操作が可能ですが、細かいニュアンスにはまだ非対応な場面もあります。
それ故に、少し言い間違えると伝わらず、もう一度言い直すはめになります。
まぁ、決まった言葉しか言わないのでこの言い間違い的なものは乗る回数が増えるにつれて解消されていくと思われます。
それに、ソフト面はオンラインでアップデート可能なはずなので、今後の改善に期待しています。
④ 安全支援システムが強く介入する場合がある
車線をはみ出した時のステアリング制御がやや強く働く場面があります。
時に、「え?今もなるの…?」という時もあります。
これが起こるのは、右カーブがきつくて、且つ法定スピード制限よりも出ている時に発動するイメージです。
調整レベルの選択や解除機能(デフォルトで選択可に!)があると快適性が増すと思われます。
下記に挙げているように安全支援システムがいくつかあるのですが、どの機能が作用して上述したような制御が起きているの知りたいです。
🚘 車線逸脱時の主な安全機能
1. 車線逸脱警報(LDW: Lane Departure Warning)
走行中に車両が意図せず車線を逸脱しそうになると、警告音やディスプレイ表示でドライバーに注意を促します。
2. 車線維持支援(LKA: Lane Keeping Assist)
車線からの逸脱を検知すると、ステアリング操作を補助して車両を車線内に戻すよう支援します。
3. 緊急時車線維持支援
車両が車線を逸脱し、隣接車線の他車と衝突する可能性がある場合、システムがステアリング操作を行い、衝突を回避します。
いづれにしましても、BYDの先進運転支援システムはまだまだ発展途上段階であって全幅の信頼を置くようなレベルまでは仕上がっていないのが現状だと思います。
こういう安全技術はSUBARUとか強いですよねぇ〜✨️(元FORESTER乗りとしては誇らしい😊)
⑤ リアハッチ開閉時の注意点
車内からリアハッチを自動で開ける機能があり大変便利なのですが、背後に人がいると接触リスクがあります。
雨の日などは先にトランクを開けることでリアハッチの下にソソクサと潜り込んであまり濡れることなく荷物を取れたりするなどメリットは大きいです。
一方で、車体の長さ以上にドアが動くことになるので、周りをよく確認してからこの機能を使わないと後ろを走り抜けて行く人がいたり、スマホ見ながら車の真後ろを歩いていく人が居たときに開いたリアハッチが当たってしまう恐れがあります。
とても便利な機能なので、注意しながら上手く使うのが良いですね。
改善案としては、リアハッチ開閉前にもう少し大きめな音とライトの事前警告があればより安心だと思いました。
⑥ 離島では車検の拠点が限られる
これは、離島に住んでいない人は全く関係ありません😆
屋久島ではBYD車両の車検機材が整っておらず、本土(鹿児島)に車両を送る必要があります。
費用・時間面での負担があるため、BYD整備網の拡充に期待したいです。
離島の場合、車検時にBYDの車体を診断する特別な機器がまだ屋久島にはありません。
ただ、購入前には事前に説明はありましたし、その費用は補助金の一部を充てるなどして上手く補うなどして補完していくしかないです。
私の野望としては、電気自動車と親和性の高い屋久島でBYD乗りを増やし、BYDの急速充電設備及びBYDの車検対応できる自動車整備工場との提携などが出来るまでになったら将来的に面白いなと思っています😏
🌱 まとめ
BYD ATTO3には、ハンドリング・デザイン・装備・航続距離など多くの魅力があります。
短所もありつつ、総合的に見れば非常に満足度の高いEVです。これから購入を検討する方、特に離島や地方でEVを活用したい方にはぜひおすすめしたい1台です。
屋久島で既に新たなBYD仲間が増えたのも嬉しいニュースでした😊
BYDユーザーの皆さん、今後も情報をシェアしながら快適なEVライフを築いていきましょう!