SHARE:

南アルプス縦走 5日目|仙塩尾根から野呂川を越え、北岳肩ノ小屋へ

南アルプス縦走 5日目|仙塩尾根から野呂川を越え、北岳肩ノ小屋へ

苔の森と紅葉の谷を抜けて北岳へ向かう

5日目の早朝。4時半に出発出来るよう早く起き、一階の冬期利用部分を借りて朝ごはんに。ナント電気もついて大助かり!ダメもとでスイッチ入れたら点いたのだ♪ありがたい配慮です。

昨日頂いたレトルトを一食分頂き、頑張りどころの今日の行程に備える。最後出発前にお礼をもう一度言いたいなぁと思っていたら、出発時に起きたご主人達が見送りに顔を出してくれた。きちんとお礼が言えて良かった。

真っ暗な上に、ガスが濃くて数メートルしか見えない。明るくなるまでは道を間違えないように行かないと!!しかももの凄い風が吹き抜ける。斜面の北側だけが風裏になるので、そちらで休めそうなときに休憩をとる。

二人ともすっかりカメラをしまい、寒さに耐えていたのだが、気合いを入れて写真を撮ることに!また動かなくならないように、丁寧に雨を傘で避けながら写真を撮った。写真は、温かいお茶を飲む太郎ちゃん。

風が当たる面は、ご覧の通りハイマツだらけ♪どうやらいつも風が強い場所らしいですね。大分明るくなったので道に迷う心配は無くなったが、暗いときは結構神経を使ったなぁ。しっかし、風の冷たいこと冷たいこと。

私も前の二枚を撮ってからは、同じような景色が続くのでカメラを封印。延々と繋がる仙塩尾根を歩いて行くと、それはそれは美しい苔の森に出くわした。本当は一番美しい苔の場所が最初に来たのだが、雨が強かったので目に焼き付けて去ることに。

でも、今でもあの景色を撮っておかなかったことを後悔している。そして、そこは本当に綺麗な森だった。間違いなく、また訪れる場所だ。あの森だけを見にこの尾根を歩いても良いくらいだ。

写真の光景はその絶景の森の後に出てきた苔の森。この辺りの尾根歩きは、尾根歩きとは思えないほどの苔と美林の連続で、南アルプスの醍醐味を味わえた。苔の綺麗な屋久島から来ても、息を呑むほどの森だった。極上の幸せだったなぁ。本当に綺麗でしたぁ。

シットリと濡れた森を、しっとりとした心持ちで歩く。これが南アルプスかぁ~。そう思わずにはいられない光景が続く。雨の中、こんなに楽しめる尾根があるんだなぁ。しかも標高は2,500m近いのだ。今回、最も屋久島との比較が面白かった場所でもある。最近、自分の中の基準が屋久島に偏りすぎていたことを改めて実感した。

野呂川(のろがわ)越手前まで来ると、北岳へ伸びる尾根が見えてくる。写真右手からの風が左からの雲の侵入を防いでいる。その姿が何とも幻想的なのだ。私達が見た北岳のカラーと言えばこの写真の色だ(笑)

あまりカラフルではなく、モノトーンで覆われたどちらかというと黒い塊といった印象の山だ。この後、野呂川まで急坂を下り、更に急な登り返しをするのだ。いよいよ北岳かぁ。

急な上に滑りやすい野呂川への下りを下りきった所で休憩することに。依然雨は降り続いているが小振りである。川を徒渉出来る場所を探していると、遠くの岩に「ワタル」と書いてある。まぁ徒渉を始める前にひと休みだ。

行動食を食べながら、木々の間から見える紅葉と、何処までも透明な野呂川の水を眺める。後ろには苔むした森が音もなく存在している。この道をあと少し進むと、両俣(りょうまた)小屋と呼ばれる山小屋がある。うちらはまだ行程を続けるので立ち寄らないが、なかなか面白い所にある小屋だ。

さぁ、いよいよ徒渉開始だ!野呂川を渡ってから左俣大滝のある急登入口までは、比較的緩やかな等高線の間隔だ。滑りやすいだろうからそれだけ注意していけば大丈夫だろう。急登からが本番、そこまではやっつけ的な考えでいた。

しか~し、これが嬉しい誤算♪ずっと山の中を歩いてきたうちらには、この変化ある徒渉の連続がやたらに楽しい(笑)なんだかワクワクしながら、テンションも上がる一方。ご覧の通り、雨具ももはや水を弾いている様子は全くない(笑)いやぁ、でもなんか妙に楽しいのだ(笑)

暫くすると、「うぉ~!めっちゃ綺麗!!!!」。どうです、この光景。予想だにしない美しさに触れ、思わず停止状態。もちろん急遽休憩ポイントに♪

川の流れを聞きながら、どこに焦点を合わせるでもなくただただぼんやりと眺める。時折吹き抜ける風が、黄葉の葉を空に舞い上げ、そして舞い降りる。ナント美しい光景なのだろうか・・・。紅葉ポイントとしては、まさしく最高の場所だった。全く期待していなかっただけに、驚きと感動の連続だった。ここは面白いルートですぞ!!

更にアップで(笑)だって、本当に綺麗だったんだもん♪シャッタースピード遅めにしてあるので、木々がぶれたり、葉が舞っているのが分かるかなぁと思ったけど、イマイチでしたね

そして最後は左俣大滝に到着。ここ、普通に登山道だけを追っていくと見逃しますよ!私も奥が気になって見てみたら、「うわっ!ここに滝があった!」ってな感じでビックリしましたし(笑)

滝を見納めして、いよいよ急登に取りかかります。標高で200mずつ上げてはひと休み。そんな繰り返しで登っていくのですが、まぁ急です(笑)これを登るのはしんどいですけど、下るよりはマシだなぁと思いました。

ここを通ったことのある方に道中会いお話しをすると、みんな必ず「あそこを登ったの?」と言いますが、私には下った人の方が尊敬に値します・・・。

やっと稜線に出ると、体感では氷点下の風が吹き荒れていて、まだ雪なら良いのに濡れる雨。メチャメチャ寒くて、指の感覚は全く無かったなぁ。その後は、前もまともに直視出来ない風雨の中、二時間近くかけて北岳肩ノ小屋に到着。

ここで、つい先日屋久島に行って来たというご主人と話が弾み、素泊まりでお世話になりました。テント場は爆風で、とてもテントを張る気にはなれなかったです。小屋の存在は本当に助かります。ありがたや~。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
あなたへのおすすめ