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アラスカ最高峰のデナリを拝めるWonder Lake Campgroundで6日間のキャンプ(Day1&2)

Misty Fjords National Monument(ミスティー・フィオルド)でのカヤックで最高の幸せと緊張を経験し、いささかもう少しだけゆっくりと自然に向き合いたかった。

Denali National Park & Preserve(デナリ国立公園)でも人気の高いWonder Lake Campground(ワンダーレイク・キャンプ場)を事前に予約しておいたので、Ketchikan(ケチカン)からフェリー、バス、アラスカ鉄道を乗り継いでやっとデナリまで来ました。

ここでは野生生物と北米最高峰となるデナリ(=マッキンリー)を見てみたい。

今度は陸でのアラスカだ~!!

 

Denali National Park & Preserve でデナリを見ながらキャンプとトレッキングを楽しむ

 

Denali National Park&Preserve内にあるWonderLakeキャンプ場の看板とそこに広がる原野を収めた写真

 

2004年6月7日

ミスティー・フィオルドでのシーカヤックを終え、しばらくはJuneau (ジュノー)という所でゆっくりした。

そのあと、Anchorage(アンカレジ)に戻り、いよいよアラスカ鉄道に乗ってデナリ国立公園へと向かう。

かなり期待度の高かったアラスカ鉄道は、天気も雨だったせいかあまり感動も無いままにデナリ国立公園に着いてしまった。

しかし、そんな事はどうでもいい。これから6泊ここでテント泊だ。

あ~、今度はどんな自然との出逢いがあるのか楽しみだ。

何と言っても、北米最高峰となるマッキンリー山(6,194m)を見ることが出来るテントサイトを予約しているのだ。

まずは、国立公園の入園パスポートを入手しなくてはならないので、ビジターセンターへと向かう。

全ては予約しているから安心、安心。

 


 

デナリ国立公園ビジターセンター近くのキャンプ場

 

パソコンの予約画面をプリントした紙を持って、悠々と受付に向かい予約照会をしてもらうと、何と予約がキャンセルされていると言う。

そ~んなはずはない。

第一、こんなに楽しみにしている人間が何故キャンセルをするのだ!

ここでモジモジしているとあっという間にこちらのせいにされてしまうので、ここからバトルの開始である(笑)

海外ではバトルモードも重要だと私は思っている。

結局、マネージャーまで登場して無事に事なきを得た。

運良く、テント場が一つだけ空いていたのだ。

もしこの1個が空いてなかったらと思うゾッとする。

テント場や園内の移動に使うシャトルバスまで全て予約制で、人数制限をしている。

ここでは、あくまでも人間が侵入者なのである。

バスは翌日の早朝1便なので、この日はビジターセンター近くのキャンプ場で泊まることとなった。

非常に良く整備されていて、自分のカード番号と合う場所を見つけて、そこに貼り付けるというのがルールだ。

 

 


 

Wonder Lakeに向かうバスが立ち寄った休憩ポイントで見た植物のその向こうに広がる広大な景色の写真

 

6月8日

バックパッカーの人専用のシャトルバスがあって、それに乗り込む。

他にも 8名ほどいた。

予約しているWonder Lake(ワンダーレイク)キャンプ場までは実に11時間かかるのだ。

なんでも、早朝のこの便は特に野生動物に会えるチャンスが大きいと言うから楽しみだ。

基本的に車外に出ることは禁止で、あくまでもバスの中から見ることとなる。

所々にある休憩スポットでは周りを歩いたり出来る。

足下には、短い夏を謳歌する様に様々な植物が咲いているが、どこからともなくこの辺りの環境の厳しさが伝わってきた。

今こうやって見渡している景色のどこかにも大型哺乳類が動いているのだろう・・・。

早く会いたいものだ。

 


 

国立公園内を回る緑色のシャトルバスが休憩のために止まって観光客が景色を楽しんでいる光景を収めた写真

 

我々キャンパー用のバスとは別に、日帰りでこの国立公園を回ってくれるシャトルバスもある。

緑色のバスがシャトルバスである。

この日は6月8日だが、まだまだ空気は冷たい。

薄曇りの日は特にそう感じる。

 


 

バスの中から道路に現れた4頭のグリズリー(親子)を収めた写真

 

バスも大分進んだ頃、丘の向こうから一頭のグリズリーが現れた。

これだけでも車内騒然である(笑)

更に、丘を越えて子グマがやってきたのだ!

しかも、なんと3頭である。

2頭子グマを連れていることは珍しくないが、3頭というのは意外と少ないそうだ。

母グマはただひたすら草を食べている。

子グマは食べたり、走ったり、じゃれあったりと動きがいかにも子供っぽい。

車から人間が下りないせいもあり、グリズリー達はバスをほとんど気にしていない様だった。

そして、凄く近くまでやってきて、ひたすら草を食べていた。

もしバスの中にいなかったら、あの距離にはなれなかっただろう・・・。

安心して本当の野生動物を見られるシステムというのは良いものだなぁ~と感じた。

と同時に、外で向き合ってみたかったなぁ~という気持ちが心の隅にあったのもまた事実だった。

 

 


 

グリズリーの子グマのアップ写真

 

かわいい。あどけなさ残るその顔には、グリズリーの怖さは感じない。

まるで毎日が楽しくて楽しくてしょうがないとでもいった様な感じさえする。

でも、それはあくまでも車内から見ているからであって、もし車外だったら母グマの位置関係とか、もっと色々な事が気になったことだろう。

母グマと子グマの間に入ってしまうのが最も最悪のケースなのだ。

注意していても、これだけ広い所を動き回っている子グマの動きを同じ目線の時に把握するのは結構難しいだろう。

グリズリーは決して純粋な肉食ではなく、むしろ草やベリーの仲間を食べていることの方が多い。

人間を見たらすぐに襲ってくるということも基本的には無い。

でも、やはり肉食という一面は常に覚えておかないとこのアラスカの自然の中では生きていけないだろう・・・。

 


 

Wonder Lakeキャンプ場に備えられているしっかりとしたトイレの写真

 

夕方も5時過ぎになってようやくWonder Lake Campgroundに到着した。

到着して窓を開けた瞬間、おびただしい数の蚊に囲まれた。

この辺りは特に蚊が多いよとは聞いていたが、まさかここまでだとは思わなかった。

顔の周りだけでも軽く40-50匹は飛んでいる。

刺されるとこれがまた非常に痒く、ボコッと腫れる。

さっそくモスキートネットをかぶり、現地の超強力虫除けを塗った。

これがものすごく強力で、肌は荒れるし、カッパに付くと溶けるという話も聞いた。

塗りたくないが塗らないと顔の原型が無くなりそうなので常に塗っておくことになった。

テント場はフードロッカー(クマ対策用食料庫)もしっかりとしており、トイレも水洗のものがあった(写真)。

毎日掃除の人もやってきて、食事をするテーブルの周りは特に綺麗に掃除していってくれる。

これも、テント場にクマを引きつけない様にするための工夫だ。

 


 

散歩の途中で目の前に広がったツンドラの大地を収めた写真

 

ほぼ完全に白夜なのでとにかく日が長い。

まるっきり日が沈む気配が無いので、ちょっと高い所まで散歩してみることにした。

すると、自分たちのテント場が見えてだいたいどんな所にいるのかがようやく分かった。

明日から何をするかは決めていないので、何か面白そうな所はないか見渡してみる。

ツンドラ帯が見渡す限り続いている。

明日は地図でも持って歩いてみようと決めた。

かなりズブズブな感じがするので、とりあえず長靴で行くことにしよう。

 

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