南アルプス縦走 3日目|甲斐駒ヶ岳から六合石室へ

雨の早川尾根を越え、甲斐駒ヶ岳へ
三日目は結構な雨の中でのテント撤収から始まった。あまり天気の良い一週間ではなさそうなのは、天気予報で分かっていた。でも、雨だからと言って山を歩かなければ、な~んにも得るところは無いもんね。色んな環境に身を置くから、色々な発見や驚きやハードルが現れるのだ。
この日も引き続き早川尾根を歩く。ミヨシの頭、北岳の絶景ポイントとなるアサヨ峰といったピークを越えていくキツイアップダウンが始まる。しかし、残念ながら景色は雲に包まれ拝むことは出来そうにもない。私としては楽しみにしていたポイントだったので、ちょっぴり残念だったなぁ。

いよいよ仙水峠(せんすいとうげ)だ。何もかもビショ濡れだ。太郎ちゃんが先に到着。私はちょっと岩場に登って、歩く太郎ちゃんを撮影(笑)ここは仙丈ヶ岳(せんじょうがだけ)や甲斐駒ヶ岳のベースともなる仙水小屋への分岐でもある。
雨が降りしきる中、登り返しに備えおいしいおにぎりを頬張る♪寒いけど、うまい♪時折駒ヶ岳の基部が赤石沢越しに見えてくる。これから駒津峰(こまつみね)まで登り返し、いよいよ駒ヶ岳に取り付くことになるのだ!やっとだ。ふ~。この日を境に体が楽になってきた。どうやら小食への順応作業が整ったようだ。あ~良かった。

駒津峰への途中に、見晴らしが良いポイントがあったのでちょっと寄ってみる。今まで歩いてきた軌跡が霞の中に見えてくる。振り返れば、最後の下りは特に強烈だったはずだ~(笑)
実はこのビューポイントにトイレ痕が有り、モラルの低さを感じさせられた。しかも何故岩場に??何故紙は持ち帰らないの??他の人や自然のことは考えないのだろうか?こんな人がいるから、携帯トイレが台頭してくるのだ。
綺麗な場所だから余計頭に来た。万が一トイレをする場合、大なら穴を10cm程掘って微生物の活発な層に埋める。小でも紙は持ち帰る。小さなジップロックに使う分のトイレットペーパーを入れて持ち歩いておくと実用的だよ。女性で実践している方は多いはず。山に登るなら絶対に知っていなくてはいけないことだから、是非実行しましょう!

さて、いよいよ甲斐駒ヶ岳に向かいます。途中、岩がゴロゴロ出てきて行けそうだから行ってみることに。下にも迂回路があったので、太郎ちゃんはそちらに廻った。すぐに合流するものだとばかり思っていたら、ナント直登と迂回路の分岐だったのです。
下調べ不足でした~。もう少し先にあるのかと、勝手に思いこんでいたのが失敗でした。急遽それぞれが単独で行動することになり、遠くから太郎ちゃんの声がする。見廻して見ると、太郎ちゃん発見♪この写真は太郎ちゃんがこちらの直登ルート上の私を撮ってくれた写真です。直登ルートはそんなに難しいルートではないし、景色も良いのでお薦めです♪

直登ルートだけあって、ダイレクトに上がっていきます(笑)風が強かったけど、おかげで定期的に雲が取れ最高♪太郎ちゃんと再び合流すべく山頂を目指す。たまに「お~い。太郎ちゃ~ん!」と呼ぶが、風に消されて返事はない。
岩陰でまたおにぎりを頬張り、最後の一踏ん張り。さぁ、いよいよ人気の甲斐駒ヶ岳かぁ。まだこの時点では、人が言うほどこの甲斐駒ヶ岳に対して私の中ではそんなに響いていなかったのですが・・・(笑)

遂に到着~。2,967mの甲斐駒ヶ岳山頂です。山頂には神社が祭られ、霊山としての表情を覗かせています。そうそう、山頂に着くと太郎ちゃんのザックだけが置いてあった。大きな声で太郎ちゃんを呼んでみると、大分下の方から太郎ちゃんの返事が。ホッ。
合流して話を聞くと、大分前に着いたらしく私がなかなか上がってこないから心配になって戻ってくれたらしい。慎重に登った分時間がかかったのかな。一人だとやっぱり余計に慎重になるもんね。
神様にご挨拶をし、いよいよ鋸岳(のこぎりだけ)方面にある六合石室(ろくごういしむろ)に下っていくことに。無人小屋だが、平成18年に改装されたそうなので楽しみだ♪

別れ際に少しだけ顔を見せた仙丈ヶ岳と北岳。明日はいよいよ仙丈ヶ岳へと登る。あの雲のベールの中はどんな森が待っているのだろうか!明日の朝もまたこの頂を踏む。その時はニッコリと微笑んでいてくれるのだろうか。まぁ、全ては明日だ。
それよりも先を急がないと日が暮れる。小屋に着いても、水を汲みに行かなくてはならない。水場の情報がほとんどなく、ただ水汲みが大変らしいという事だけは分かっている。時間的にいっぱいいっぱいだ。さぁ、小屋まで行くぞ!

思った以上にグングン下り、ちょっぴり明日の朝一の登りが気になる(笑)でも、まずは小屋を目指さなくては!歩くこと一時間ほどで六合石室の小屋が見えてきた。まさしく石室で、巨大な岩で壁の部分が出来ているだけでなく小屋の周りも岩だらけでした(笑)改装しただけあって、かなり綺麗な予感♪小屋の中で寝られるなんて、すっごくラッキーです♪どんな小屋なのかなぁ。

雨の中、小屋まで何とか着きました。メチャクチャ綺麗です!しかも風情がある。これってスゴイ大事です。綺麗なだけなら、普通の有人小屋と変わらないですものね。ただし、トイレがありません!これは管轄の行政が何とかした方がいいと思いました。
と同時に、こんな素晴らしい雨風をしのげる場所を無料で提供してくれているのに、ゴミを小屋に置いていっている人が少なくないのが残念!また、小屋の周りもゴミが散乱。モラルを持って行動したいですね。
さて、分かりづらい水場を日暮れ間際に太郎ちゃんと大捜索。水が集まりそうな所をひたすら下りること15分位でしょうか。かすかに溜まる水をコップですくい入れ、急いで坂を駆け上がる。あ、道なんてものはありませんよ。ここに泊まる人は、水だけは気を付けてください。あの水場は分かりづらい!
小屋の内部は、外気を取り込むようになっておりかなり冷えるので、小屋の中にテントを張らせてもらいました。ここは冬場に使う人も多いので、コンクリの床です。おかげで、朝までグッスリ眠れました。ステキな一晩をありがとうございました。


