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コハナグモ|違和感からはじまる観察(花に擬態するクモ)

コハナグモ|違和感からはじまる観察(花に擬態するクモ)

春の陽気に誘われて、家の周りをフラフラと散歩。

家の近くに集落の花壇があるのですが、その中の1つの花に黒い点を見つけました。

最初に目に入ったその黒い点が、クロバエでした。

花の上で、ひっくり返っています。

一瞬、「死んでいるのかな」と思います。

でも、どこかおかしいです。

風で落ちるわけでもなく、そのままの状態で、動きません。

この“ちょっとした違和感”が、すべての始まりでした。

よく見てみると、ハエの下に何かがいます。

花びらの一部のように見えていたものです。

でも、違います。

クモです。

コハナグモです。

そこにいたのに、見えていなかっただけです。

白い花に擬態するコハナグモ

ただ待っているだけの捕食です

このクモは、巣を張りません。

花の上で、ただ待っています。

そこにやってくるのは、花に蜜を求めてきた昆虫たちです。

その一瞬を逃さず、捕まえます。

動きはとても静かで、気づいたときには、もう終わっています。

さっきのクロバエも、そうやって捕まったのだと思います。

花の一部として、そこにいます

コハナグモは、体の色を変えます。

白い花では白く、

黄色い花では黄色くなります。

時間をかけて、ゆっくりと変わっていきます。

完全に消えるわけではありませんが、

「気づかれない」には十分です。

花の一部として、そこにいます。

違和感を拾えるかどうかです

このクモは、特別な場所にいるわけではありません。

道の脇の花の上に、普通にいます。

でも、ほとんどの人は見ていません。

というより、見えていません。

きっかけはいつも、違和感だと思います。

「何かおかしいな」と思うかどうかです。

そこから一歩踏み込むかどうかです。

屋久島での自然観察です

屋久島の自然は、大きいです。

でも同時に、とても小さいです。

こういう数ミリの世界にも、ちゃんとした関係性があって、それが普通に目の前で起きています。

ただ、それに気づくかどうかだけです。

コハナグモ 花の上でハエを捕食

名前の話を少しだけします

コハナグモ(Thomisus labefactus)は、

カニグモ🦀の仲間です。

英語では “flower crab spider” と呼ばれることもあります。

花の上で待ち伏せするカニに似たクモってイメージでしょうかね。

コハナグモに似たハナグモというのもいます

コハナグモと似たハナグモ(Thomisus onustus)も居るのですが、コハナグモの方が「毛深く、模様がハッキリしている」のが特徴です。

あと、お腹は丸みを帯びて、背中に「ハの字」の黒い斑点模様が左右対称に並ぶことが多いのも特徴ですね。

ケガニ≒コハナグモ

カニ≒ハナグモ

のようなイメージで見たら分かり易いかも😁

基本情報

和名コハナグモ
学名Thomisus labefactus
科名カニグモ科(Thomisidae
観測日2026.3.12
観測標高80mくらい
コハナグモ観測データ

最後に

今回は小さな違和感から、コハナグモへの発見へと繋がりました。

目を懲らして観察するのもアリですが、違和感を感じるってのが面白い発見にはすごく大事だと改めて思いました。

みんなも楽しい「違和感」をたくさん見つけてくださいね!

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